今回は「OrderSelectについて」という内容で記事を書かせて頂きます。
OrderSelect関数
OrderSelect関数は、ポジションのデータを取得する関数ですが、使い方が複数あり、実際に使いこなすとなれば難しいので、今回は詳しく説明させて頂きます。
まずは、OrderSelect関数の引数について説明します。
OrderSelect( int index, int select, int pool)
日本語にすると下記のようになります。
オーダーセレクト(番号、番号の種類、取得中か決済後か)
最初の番号(int index)はポジション番号かチケットナンバーを入力します。どちらを入力するかは次の番号の種類の引数で選びます。
ポジション番号は、現在取得しているポジションに対して0から割り振られたナンバーです。例えば、ポジションが3つあれば、先に取得した順に0、1、2とナンバーが付けられます。
for(cnt=0;cnt<OrdersTotal();cnt++)
{
OrderSelect(cnt,SELECT_BY_POS);
いつも使っている上記のようなコードの場合は、このポジション番号を取得しています。
OrdersTotal()は現在の取得中のポジション数を調べる関数です。
この番号はポジション数の増減により、番号も変化します。例えば、0番のポジションが決済された場合は、1番が0番に、2番が1番に変更されます。
次にチケットナンバーですが、これはそのポジションに割り振られた固定のナンバーで変わることはありません。ポジションを保有していても、決済していもこのナンバーはずっと同じ番号になります。
チケットナンバーの調べ方は、一度ポジション番号でオーダーセレクトをしてから、OrderTicket()で取得出来ます。
次に番号の種類(int select)ですが、SELECT_BY_POS でポジション番号、SELECT_BY_TICKET でチケットナンバーを選択出来ます。
最後に取得中か決済後か (int pool)ですが、これは現在取得中のポジションか、すでに決済されているポジションかの選択です。
MODE_TRADESで取得中のポジション、MODE_HISTORY で決済されているポジションになります。ただし、番号の種類がチケットナンバーの時はここは必要ありません。チケットナンバーは取得中でも決済後でもナンバーが変わらないためです。
また、ここに何も書かない場合は、自動的にMODE_TRADESになります。
決済したポジション数を調べる関数はOrdersHistoryTotal()です。この関数で取得した数値-1が最後に決済、もしくは取り消されたポジションになります。
実際の使用例です。
OrderSelect(0,SELECT_BY_POS,MODE_TRADES);
現在取得中のポジション番号0番のデータを取得してます。
OrderSelect(1,SELECT_BY_TICKET);
チケットナンバー1番のデータを取得してます。
OrderSelect(5,SELECT_BY_POS,MODE_HISTORY);
決済したポジションの番号5番のデータを取得してます。
for(cnt=OrdersHistoryTotal()-1;cnt>=0;cnt--)
{
OrderSelect(cnt,SELECT_BY_POS,MODE_HISTORY);
上記の処理で過去に決済したポジションを調べることが出来ます。最新の決済されたポジションから順にループするごとに過去に決済されたポジションになります。
過去に決済したポジションは数が多くなります。その分処理も重くなりますので、必要なデータを見つけたら、そこでループを止める処理をしておいたほうがいいと思います。
今回はこれで終了です。