今回は「Visual modeの簡単な使い方」について詳しく説明します。
Visual mode
Visual modeとは、、バックテストの一つの機能として、MetaTrader4に装備された機能です。具体的にどのような機能かと言いますと、一気に規定の期間を計算する普通のバックテストとは違い、 まるでデモトレードのように過去のレートをトレースしていくバックテストです。 基本的にバックテストと同じなのですが、実際にレートが上下に動く様子をビデオで早送りして見るような使い方が出来ます。
このVisual modeでのバックテストは自分で製作したEAが思惑通りに稼動しているかを調べるのに、とても役立ちます。 どの部分で不具合が起きているのか目で見て判断できるので、通常のバックテストでは気づくことが出来なかった問題も気付く事が出来ます。
では、実際にVisual modeでバックテストしてみましょう
上の図はテスター画面になります。この画面の赤い丸で囲ってある部分がVisual modeのスイッチです。 ここのチェックボックスにチェックしてください。
あとは普通にバックテストの設定をして、右下のスタートボタンを押します。
画面にチャートが出て、チャートが上下に動き出したのが確認できると思います。 ここで注意しなければならないのは、インディケーターを使ったEAの場合、Visual mode中はインディケーターが表示されないことです。 Visual modeのバックテストを終了した時に、利用しているインディケーターが表示され、EAが正常に稼動しているか、などのチェックが可能になります。
でもこれではそれほど役に立つ機能とは思えませんね、ですのでこれらの解決方をご紹介します。次の画像を御覧下さい。
赤い丸で囲っているバーでスピードの調節が出来ます。 画像ではマウスのポインタが表示されていませんが、赤丸の中の30と書いてある真下の縦長四角をマウスでドラッグすることによってスピード調節が可能です。 一番左に持っていくと1で最も遅く、一番右側に持っていくと32で最も早い速度で再生します。
緑の丸で囲っている場所はビデオのリモコンなどでもお馴染みの一時停止ボタンです。 一度押すとチャートの再生が一旦停止され、ボタンは「>>」マークになります。「>>」マークを押すと一旦停止が解除されます。
スピードを遅くするか、一旦停止で止めるかした後、Visual modeで表示されているチャートに、インディケーターを入れることが可能です。 これによって、Visual mode中にインディケーターが見れない問題を解決することが出来ます。
青の丸で囲っているものは、スキップスイッチです。右側の時間まで、一気に進みます。 この画像の場合、2009年10月1日から2009年11月1日までVisual modeでバックテストし、 バックテスト中にスキップボタンを押すと2009年10月21日までスキップすることになります。
これらの機能を使いこなせば、EAの弱点や、不具合、ルールの矛盾点などを比較的簡単に割り出すことが出来ます。とは言うものの根気が要ることには違い有りませんが・・・
スピード調節機能ですが、これのスピードはバックテストするEAや、EAで利用するインディケーターの動作の重さで大きく左右されます。 また、バーでのスピード調節も曖昧で、31から32の速度アップが大きすぎて31だと物足りないスピードも32だと目を見張る速度になる事が多いです。 私はこの調節が苦手で、調べたい時間をよく通り過ぎてしまいます(笑)。
以上でVisual modeの簡単な使い方は終了です。以前紹介した最適化(Optimization)とは併用できませんが、 Visual modeを使いこなせる様になれば自作EAの心強い味方になるでしょう。
最適化(Optimization) については下記の記事を参考にしてください。
今回はこれで終了です。他にもVisual modeの便利な使い方や利用方法があれば、また紹介したいと思います。