心理面を重要視したポジションサイジング

Eyecatch システムトレード実践編

 今回は、心理面を重要視したポジションサイジングについて詳しく書きます。

最大ドローダウン

 まず、システムトレーダーの人は最大ドローダウンを元にどれぐらいのリスクまでが許容範囲なのかを考えて資金管理をすると思いますが、限界ぎりぎりまでの許容範囲までポジションを持つことは絶対にやめた方が良いです。

 「そんなことは分かっている、最大ドローダウンが20%ぐらいなら良いだろう」と思う人もいると思いますが、人にもよりますがここら辺りまでなら余裕だろうと思っている範囲が実は限界ぎりぎりの範囲です。

 実際にリアルでシステムトレードをしていると、余程信じられるシステム以外は20%ものドローダウンに耐えられません。

 10%もドローダウンしたら、このシステムを使い続けるかどうかを悩むようになります。

 そして、バックテストでは最大ドローダウンが20%でも、最大ドローダウンとは日々変わっていくもので、結果的に最大ドローダウンが更新されて30%になることもあります。

心理面を重要視

では、どうするかですが、これから書くのは私のやり方ですので、合わないと感じた方は別の方法でポジションサイジングを行ってください。

 まず、一つのシステムのポジションサイジングではないのですが、これが一番重要ですのでしっかりと覚えて置いてください。

 全資産をシステムトレードにつぎ込まない。

 例えどんなに優れたシステムでも、全資産から10%もドローダウンが出たら、精神が気が気では無くなります。

 余裕資産の何分の一かだけをシステムトレードに回すのが良いと思います。

 更に可能ならば、一つのシステムだけで運用するのではなくて、複数のシステムを運用した方が良いです。

 これはポートフォリオ理論と言うのですが、以前にも軽く説明しましたが、本格的に説明すると長くなるのでこれの説明は次回にします。

ポジションサイジング

 ここから先が、一つのシステムのポジションサイジングです。

 まず、バックテストで出た最大ドローダウンから2倍したものを最大ドローダウンと考えて、ポジションサイジングします。

 さらに、その資金を何分割かして、まずは少しずつそのシステムでリアルトレードを行っていきます。

 そして、ある程度そのシステムが信用出来たら、資金を増やして行きます。

 長期間運用して、完全に信用出来たら資金を最初に設定した資金と同じにします。

 これが私のやり方です。

 大抵の人は、ここまでは下がっても大丈夫だろうと思っていても、実際にそこに行く前に諦めてしまいます。

 ですので、いくらなんでも用心しすぎだろうと思うぐらいから始めるのが一番良い方法だと思います。

 今回は、これで終了です。

 次回は、ポートフォリオ理論を使ったポジションサイジングです。

注意

内容には注意を払っていますが、保障は出来ません。
実際に運用する場合は、自己責任でお願いします。 

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